「 2桁の掛け算を暗記しようぜ☆?」
「 筆算をすればいいのに……☆」
「 この、NMTに なんの不思議もないんだ、と言われた N^2 の線を使って これから説明を考える☆!」
「 つら……」
「 話しが 行ったり来たりするが、九九(くく)の話しもするぜ☆」
「 お父んの ストーリー構成力に誰も期待してないぜ☆」
「 例えば 九九の28 というのは、1をスタート地点にしてタイルを敷き詰めたときの
枚数が書かれているのだった☆」
「 掛け算ね~」
「 被っている数を省くと 6の段なんか要らなかったんや、ということが分かるな☆
10の段も入れると 九九に出てくる数は 42個ある☆
それよりも……☆」
「 気になるのは、反対側の 九九に出てこなかった 58個の数だろう☆」
「 気にならないわね~」
「 二桁の掛け算をしても 出てこない数字だけを残して、2、3、5、7 を加えると
素数だぜ☆ 100までの中に 素数は25個☆」
「 気にならないわね~」
「 九九にも出てこない、素数でもない、そんな平凡な数が 37個もある☆
そのうち、2桁が混じった合成数が32個だぜ☆
75、84、91、96、98 は 1桁の数で合成できる☆」
「 気にならないわね~」
「 言ってしまえば、2桁の掛け算 の主役が この残った連中だぜ☆
小学2年生にも、大人たちにも相手にされない 22 とか 26 にスポットライトを当てていこうぜ☆」
「 当てなくていいのに……☆」
「 2桁の掛け算を暗記するのに、まず覚えておきたいのは
九九の対角線に出てくる、
1、4、9、16、25、36、49、64、81、100 の10個だぜ☆」
「 平方数ね~」
「 1、2、3…… と数える感覚で 1、4、9…… と口に出したい☆
覚え方としては……☆」
「 1桁目の 1、4、9、6、5 は……☆」
「 後ろからみても 1桁目が 1、4、9、6、5 だとか……☆」
「 畳(たたみ)4帖(じょう)、と頭の中で覚えて……☆
じょう は乗(じょう)と被って ややこしいな☆ 枚(まい)にするか☆」
「 16枚、64枚は 比なんで、理屈で覚えてしまうとか……☆」
「 同様に 畳(たたみ)9枚、と頭の中で覚えて……☆」
「 9の4枚が36枚、9の9枚が81枚 と 比で覚えてしまうとか……☆」
「 なんで 4枚 とか 9枚 の比になってんの?」
「 そりゃ、左下に描いてるだろ☆
横に 自分1枚分でかくなれば 4倍、 2枚分でかくなれば 9倍 という意味だぜ☆
これは この宇宙の どこででも通用する☆」
「 ちなみに ここ、素数☆」
「 74☆? 75☆?」
「 74も 75もない☆ 64か 81☆」
「 63☆? 50☆?」
「 63も 50もない☆ 64か 49☆」
「 そんな中途半端な数 覚えられないわよ!」
「 7×7=49 とか九九で出しても いいんだが、ここは 1発で 感じたいんだぜ☆
36 という感じ、 81 という感じを☆」
「 半分が無いんだぜ☆ 4分の1、
9分の1 があるんだぜ☆」
「 2倍が無いんだぜ☆ 4倍、
9倍 があるんだぜ☆」
「 4倍の4倍で 16倍、 4倍の9倍で 36倍、 うぎぎぎ」
「 49☆?」
「 5倍と 7倍もある☆
いいだろ、1、2、3、4……の自然数の代わりに
2、3、5、7……の素数を数えろだぜ☆」
「 嫌よ! 素数なんか 数えたくないわよ!」
「 数直線の世界では 3+2=5 だったが……☆」
「 平面の世界では 9+4=13 になる……、というのは まだ頭が数直線の世界のままだぜ☆
平面の世界に 頭を持っていきたいんだぜ☆」
「 言わば、9〇4=25 の世界だぜ☆」
「 36☆? 13☆?」
「 25☆」
「 (√9+√4)^2=25 にしましょうよ!」
「 そこを ばさっと 9〇4=25☆」
「 気分的には、足し算だぜ☆
ブロック2個が隠れていることを加味して、足し算記号を作ってしまおう☆
名前は シカクタス とかどうだぜ☆?」
「 4 シカクタス 4 ☆?」
「 16☆」
「 64 シカクタス 81 ☆?」
「 100 と 49 と 70 と 70 で 289☆」
「 どういう計算をしたの?」
「 一見 64+81 のシカクタスに見えるが……☆」
「 両ウィングを ガシャンッ☆! とする☆」
「 すると 100 シカクタス 49 と おんなじ なんで☆」
「 1辺が 10 になるように わざわざ 調整したわけだから……☆」
「 49というのは 7 のことなんだ、と 感じることができれば十分で……☆」
「 70を2個足せばいい☆ 足し算だけで 17×17 をやったのと同じ☆」
「 (√64+√81)^2 をするより、 17×17 を電卓で叩いた方が早くない?」
「 …………☆」
「 この図の説明までいかなかったが、そのうち説明するからな☆」
「 その変な図を覚えるのが大変じゃない。 17×17 を電卓で叩きましょうよ!」
「 足して 100を超えない ときの シカクタス算 は、
メリット無くない?」
「 シカクタス算の 演算子ワロス☆」
「 シカクタス算というのは、この 両ウィング のぽっかり空いた 空間のサイズを
一瞬で出そう、というのが目的なんだぜ☆」
「 掛け算の暗算って なんで難しいの……、というと 両ウィング の大きさを
計るのに ステップ数を食うからだぜ☆ あと各桁で起こる 繰り上がり☆」
「 そこで、うそでもいいんで 両ウィングの空きを 埋めてしまおう☆
だいたい 150 だな☆ 気が早ければ 答えは 3×50+36 で 186 と言い張っても
近い数字だろう☆」
「 近くない☆」
「 じゃあ 186 から 17 引いて 169☆」
「 そうだぜ☆」
「 7+7+1+1+1 をするのも めんどいし、
86から 17 を引くのだって めんどいのよ!」
「 暗算で重要なのは、ステップ数を減らすことより 頭の中に 覚えておくものを少なくすることだぜ☆」
「 例えば、49なんか忘れてしまって、36を4倍しようぜ☆
144☆ だいたい 近いだろ☆」
「 ぜんぜん近くない☆」
「 36と 49は シカクタス空間では 1つ違いだろ☆
36の1辺は 6 だし、4倍した2辺は24、角の1を足して計25☆
36×4+25 で 169 だぜ☆」
「 6+6+6+6+1 が めんどいのよ!」
「 じゃあ 9 シカクタス 64 のような 差が大きくて 比もすっきりしない例なら どうだぜ☆?」
「 粘ってくるな……☆」
「 9が 6本あって、 点が6個被ってると考えて 6×9-6 で 48 というのは どうだぜ☆?」
「 √64=8 と √9=3 まで出てるんだったら、 8×3 が2個 でいいじゃない!」
「 両ウィング を埋めれば なんでもいいのか☆?」
「 両ウィング を埋めれるんなら、 2桁の掛け算の難しさの半分は クリアー したようなもんだぜ☆」
「 25 シカクタス 25 ☆?」
「 100☆!」
「 1 シカクタス 16 ☆?」
「 25☆!」
「 視覚でやらなくちゃいけないの、この シカクタス とかいうの!」
「 わたしの数学は 視覚だが……☆?」
「 (√1+√16) の2乗 でいいじゃない!」
「 まさに それを絵にしたんだが……☆」
「 その あんぽんたん な絵を 数式に戻しなさいよ!」
「 数式になってたら 絵に戻すが……☆」
「 この数の画像を見ろだぜ☆
四角が2つで200だな☆」
「 じゃあ、次は 10枚の 数の画像を 連続で見てくれだぜ☆」
「 ……………………」
「 じゃあ、もう10枚☆」
「 かんたんに10枚 増やしてんじゃないのよ!」
「 逆L字、あるいは くの字 を 感じ取って欲しいんだぜ☆ じゃあ、もう10枚☆」
「 こんな数字、覚えられないわよ!」
「 別の補助線も引ける☆ もう11枚☆」
「 変わってないじゃないのよ!」
「 下の4分の1は 100なのだった☆」
「 また10枚☆」
「 こんな数字、覚えられないわよ!」
「 そうだろうか☆? 暗記のためのコツを教えよう☆」
「 だいたい ここらへんをイメージしろだぜ☆ 数学的にも意味はある☆ この感じは あとで出てくる☆」
「 120、140、160、190、220、250、280、320、360、400☆」
「 末尾は 前から読んでも 後ろから読んでも 1496569410 石黒頃櫛入れ とゴロで覚えろだぜ☆
なんのことか分からんが……☆
121、144、169、196、225、256、289、324、361、400☆」
「 数学的な意味って何だぜ☆?」
「 121、144、169、196、225、256、289、324、361、400 を 4分の1にして並べてみろだぜ☆」
「 30.25、 36、 42.25、 49、 56.25、 64、 72.25、 81、 90.25、 100☆」
「 ここだぜ☆」
「 今日はここまでだぜ☆」